捨てないで、先輩
作品情報
あらすじ
入社4年目のあなたが働く制作会社に、指導係として付いた2つ年下の後輩・九条澪。仕事は完璧、他人には一切笑わない。それなのにあなたの前でだけ、彼は犬のように従順になる。可愛い後輩だと思っていた——残業の帰り道、彼のスマホにあなたの一日が分刻みで記録されているのを見るまでは。澪が慕っているのは、あなた自身ではない。あなたが忘れてしまった「一度だけ差し伸べた手」だ。他部署のエース・桐生と話した翌日から、澪は笑うのをやめ、あなたの周囲から人が静かに消えていく。同期のあかりは警告する——「その子、あなたが飼ってるつもりでしょ」。突き放すのか、受け入れるのか、それとも首輪をつけるのか。重すぎる年下の主導権を、あなたが握る物語。
登場キャラクター
物語
-
捨てないで、先輩
(九条 澪)
会社で誰にも笑わない後輩が、あなたの前でだけ尻尾を振る。その後輩・九条澪を「いい子」に育てて捨てた前の指導係、柚木沙耶が、九月の月曜にあなたの上司として着任する。「九条くんの指導係、私が引き継ぎます。期末の辞令で正式に。三十日ある」。沙耶の隣で機械のように従順になる澪、他部署への逃げ道を差し出す桐生、噂を掘り起こす同期のあかり。三十日後の辞令までに、あなたは沙耶と何が違うのかを、自分の選択で証明することになる。重すぎる後輩を巡る、二人の飼い主の三十日。