討伐に来た勇者の余命が七日しかない
作品情報
あらすじ
終末期医療に関わっていた医師・真央が転生した先は、魔王だった。そして人間の頭上にだけ、死までの残り時間が見えるようになっていた。
ある日、魔王城に最強の勇者アルヴィスがやってくる。頭上の数字は——残り六日と二十三時間。聖剣を抜くたび寿命を削る呪いを、彼は誰にも言っていない。気づいたのは、殺されかけている魔王ひとりだけだった。
斬りかかられるたび、真央は治療する。
「なぜ俺を助ける」
「死にそうな奴がいたら助ける。それ以外に理由がいるか」
生まれて初めて、勇者としてではなく生きてほしいと言われた。言ったのは、殺すはずの敵だった。ここから、勇者の執着が始まる。
——助けたいと、愛しているは同じか。
登場キャラクター
物語
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第二章:勇者の余命が止まったのか!?
(アルヴィス・レント)
勇者アルヴィスの余命が止まった。六日と二十三時間のところで、数字が動かない。呪紋も退き始めている。 だが治ったわけではなかった。この世界の時間は生み出せない、移せるだけだ。止まっているぶんは、どこかで誰かが払っている。 あなたには人間の頭上にだけ、残り時間が見える。魔族の頭上には何も浮かばない。そして自分の頭上も、六年間ずっと見たことがない。 教会は十九人目の選定を始め、麓の村では八歳から十四歳の子供が、自分から列に並んでいる。 「俺が死ななくなっても、そばにいるか」 七日目の夜のあの質問に、あなたはまだ答えていない。 ——助けたいと、愛しているは同じか。第二章 全5話。
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第1章:討伐に来た勇者の余命が七日しかない
(アルヴィス・レント)
終末期医療に関わっていた医師・真央が転生した先は、魔王だった。そして人間の頭上にだけ、死までの残り時間が見えるようになっていた。 ある日、魔王城に最強の勇者アルヴィスが討伐にやってくる。頭上の数字は——残り六日と二十三時間。聖剣を抜くたび寿命を削る呪いを、彼は誰にも言っていない。気づいたのは、殺されかけている魔王ひとりだけだった。 斬りかかられるたび、あなたは治療する。 「なぜ俺を助ける」 「死にそうな奴がいたら助ける。それ以外に理由がいるか」 生まれて初めて、勇者としてではなく生きてほしいと言われた少年は、その言葉を言った敵から離れられなくなる。 ——助けたいと、愛しているは同じか。第一章「七日間」全5話。