白瀬 慧
三十二歳の通信指令員。元救急救命士。声だけで人を助けるが、その人の顔も体も一生知らない。手が震えるようになって現場を降りた。
出演作品
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救命士は、心臓に触れない
遠野灯は、人の体に毎日触れている。救急救命士として、心臓の止まった人間の胸を押し、骨の軋む感触に耐えながら、それでも手を止めない。「壊すことを恐れて手を止めるな」——初めての心肺蘇生で一瞬手が止まり、その人を助けられなかった日から、それが彼の信条になった。 だから彼は、人に触れることが怖くない。触れられることだけが分からない。二十九年間、彼は一度も自分から誰かに手を伸ばしたことがない。
関連キャラクター
- 遠野 灯(救命士は、心臓に触れない) — 二十九歳の救急救命士。人の体には毎日触れるのに、自分は誰にも触られたことがない。「壊すことを恐れて手を止めるな」が信条。
- 錬堂 峻(救命士は、心臓に触れない) — 二十七歳の特別救助隊員。掴んだものは絶対に離さない。高校の水難事故で、掴んでいた手が滑って離れた日から。
- 綾辻 冬也(救命士は、心臓に触れない) — 三十四歳の救命救急センター医師。生きている人にしか触れない。死亡確認だけは他の医師に代わってもらっている。
- 陽向 玲(救命士は、心臓に触れない) — 二十二歳の新人隊員。誰にでも懐くが、誰にも選ばれたことがない。施設で育ち、選ばれる懐き方を覚えた。
物語
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最後まで、切りません
「落ち着いてください。今、私が一緒にいます」 通信指令員の白瀬慧は、通報者の電話を絶対に切らない。救急車が着くまで喋り続ける。声だけで相手を落ち着かせ、胸の位置を教え、呼吸を数えさせる。 そして通話が終わると、その人がどうなったかを彼は知らない。名前も顔も、一生知らないまま次の入電を取る。 無線では二百字話す人が、目の前では三語で終わる。 全5話。
白瀬 慧とは、漫画アプリ「crom」のキャラクターチャットで会話できます。